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「異常」気象(1) ~全体と部分~

 暦上は夏へと突入していく時期となってきていますが、大雨が続いたり、台風が迫ってくるなど少し季節感に
乏しい毎日が続いていますね。「異常気象」といった言葉が多く見受けられるようになっていく中で、少々感じられるものがあります。それは我々の「理解」がいくつかの提示される枠組みで変化していくということです。その枠組みは「全体」と「部分」などに置き換えられます。
 難しく考えていくと、それは「科学の仕組み」ともいえるかもしれません。

 「異常」と呼ぶとき、それは既に一定の枠組みを我々が想定していることはいうまでもありません。なぜなら「通常の状態ではない」という意味で「通常」というものを規定しなければ「異常」は存在しえないからです。
 

 では「通常」はどう創られてくるのでしょうか。それは、このブログの中でも何度か登場してきていますが、人間同士のコミュニケーションや言語的構成による社会化や間主観的なプロセスと考えられますが、一般的に馴染みがあり、より説得力があるのは「科学」と呼べるでしょうか。

 「科学」とは、端的にいえば、一定の条件の中で再現性がある事象を把握していくことで世界の成り立ちを理解していく学問の手法であり、我々の中で非常に影響力が高い学問です。多くの学問が「科学的モデル」に従いながらその安全や効果を証明することで現実場面に採用されていきます。「医学」ももちろんその一つですし、「臨床心理学」もその道を見出そうとしている側面があります。

 今回、大事なのは「科学」には「一定の条件」が前提となる点です。つまりその理解には、「条件を揃えること」が必要になるということです。この辺りは、前述した「治療構造」が関係してきます。つまり、ある患者さんと「会う時間」「場所」「話す内容」を常に統一していくことは、「条件を揃えること」といえます。その中では、「心理」という流動的な対象においても、変化に対する科学的枠組みが通用しやすくなります。

 少し説明が長くなってしまいましたが、この「条件」とは「部分的」になる可能性を秘めています。もちろん、全体的且つ包括的な「条件」も存在し得ますが、それは「部分的になる可能性」を加味して初めてなし得ることのように思います。

 今回は、ここまでの流れを追っていったところで一区切りとしたいと思います。「科学」、「部分」、「全体」が「異常気象」とどうつながるのか、これからゆっくり考えていきたいと思います。