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6月から8月までローテートした正高です。

正高 佑志Dr
正高 佑志Dr

2014.6月から8月まで血液内科で研修をした総合内科の正高です。

働きはじめてから、新聞を読まなくなった。忙しさにかまけて選挙にも言っていない。浮世を離れて白い巨塔でうつつを抜かしている間に、この国は関税を緩めて憲法を改正しようとしているらしい。最近、噂で知ったこと。
何の話をしようかと思ったが、免疫だ。
免疫。自分を自分以外のものと区別する、生物の根源的機能。
免疫細胞の腫瘍化により、個体は免疫低下の状態へ陥る。その段階で外来の微生物からの侵略を受けやすくなるのはもちろんだが、ここに抗癌剤による一撃が加わり、白血球数が極めて低い値となることで、物事は次のフェーズへと移行する。
普段、自分の体内で共生している微生物が体内へを侵入してくるのだ。
たとえば歯を磨くたび、僕らの血液の中には口腔内の常在菌が混入する。正常の免疫状態であれば、それらの菌は血中の免疫細胞によって速やかに除去される。しかし免疫が低下した個体においては菌は血液内で増殖をはじめる。菌体は20分毎に倍、倍へと増えていく。身体は、侵襲に対して反応ができない。(未曽有の災害に際した政府の如く)

免疫不全が教えてくれること、それは日々のホメオスターシスの維持は、それ自体が静かな戦いであるということだ。静かなる侵略に気付かず、適切な免疫応答が停止することで生命はある日、内側から瓦解する。
今この国が正常な免疫能を有し、ホメオスターシスを維持できているのか。
排除すべき異物を的確に認識出来ているの以か。
たとえこの先、火の手が上がっても、抗菌薬は存在しないだろう。