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湘南地域の血液研究会にて

この日、ブリストル・マイヤーズ社主催の湘南地域の一般病院の血液内科の医師で行う研究会が開催されました。10人程度の小さい会ですが、患者紹介における顔と顔のみえる関係を築くという意味もありますし、少ないと互いに質問もしやすいというのがあります。この日は症例を玉井先生が発表しました。c-mycが発現していた多発性骨髄腫の症例です。8q24に座位するc-myc遺伝子は細胞増殖に関係し、t(8;14)転座により14q32に座位するIgH遺伝子のプロモーターの働きで過剰発現する。特にバーキットリンパ腫で知られているが一部の多発性骨髄腫でも出現することが知られているが、あまり頻度は高くない。それを文献をあたりながらどの薬剤が良いかなどを発表し、なかなか奥が深い内容でした。自分で研究しなくても深く論文をあたることにより、ここまで症例を深められるのだと感心しました。また、このような勉強会は若手も連れていく必要ありということで、とかく寝がちな研修医を連れていったのですが、なんとしっかり質問していて、その姿勢によしよしと褒めたのでありました。

特別講演では、藤田保険衛生大学の水田秀一先生がフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病についてのレビューをして下さり、非常にためになりました。一番印象になったのは、スプリセルをはじめとするチロシンキナーゼ阻害剤により深いレベルまで寛解となれるようになり、必ずしも同種移植ではなくて自家移植も検討に入るようになってきているということ。自家移植が急性白血病に対して試みられた2000年前後、その結果が良くなくて「もう急性白血病に対して自家移植なんてだめだ・・」と烙印を押されていたように思いますが、それがまた時代とともに新しい薬剤が出たことで見直されてきていることに、血液学の面白さがまたあります。