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テルモが心筋再生医療 実用化にむけ申請

10月31日、テルモは心不全患者を対象にした心筋再生医療の実用化に向け、筋肉組織を培養した細胞シートの製造・販売承認を厚生労働省に申請したと発表しました。日経新聞の一面を飾るニュースでした。
これは、患者の太もも部分から採った筋肉組織を同社の研究施設内で培養して直径5センチほどの細胞シートを作成し、それを心不全で弱った心臓に移植すると心臓の血液を送り出す機能を回復させるのだそうです。細胞シートの作製には約1ヵ月かかり、安全性などの審査には約1年かかるようですが、これが通れば世界初の心筋再生医療を実現する製品となるとのこと。特発性心筋症の人、また私達の分野で言えば心筋アミロイドーシスの人、抗癌剤により心筋症を併発してしまった人にも朗報です。
再生医療の実現化に向け京都大、大阪大、東京医科歯科大の3大学が再生医療を担う人材育成を支援する団体を11月にも設立し、細胞培養の技術や知識を持つ人材を育成していくそうです。また、この11月には再生医療推進のための2つの法律(改正薬事法、再生医療安全性確保法)が施行され、再生医療に取り組む医療機関や企業が増えると考えられます。そうした中で治療や臨床研究に使う細胞の品質管理、様々な法令の順守などが求められるようになります。コンピューターの発達のためシステムエンジニアの不足が叫ばれていますが、それと同じくこれから再生医療が発展する中で、早く人材を育成していくことが世界的な研究を発展させていくうえでも重要だと思います。医学の分野では免疫や癌の分野の研究・創薬が盛んですが、この次には再生医療・老化防止の分野がくるのではないかと思います。