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しょうがの効力

今、インフルエンザの患者さんが増加中です。またその他の風邪症状の人も院内に多い。私も油断していて、この1週間に2回症状アタックがありました。1回目は12月5日。いつも少しでも喉がおかしいかな?と思ったときにはすぐにうがいをすること、その後に身体を温めることを自分の体への処方としているのですが、ちょうど身体をあたためるのに使うしょうがの砂糖漬けをきらしていたのと、うがいのタイミングが遅れました。週末にしょうがの砂糖漬けを探したですが、ドライフルーツ売り場にもなかなか見つからない。そこで見つけたのが左の写真にある”飲む生姜の力”。値段は高いのですが、ソーダ割りにして飲むと辛いのもそれほど気になりません。また、安い生姜は国内産でないことが多いのですが、これは高知県産(高知は国内の生姜の45%を生産している一大産地なのだそうです)。安心して飲めます。<次へ>

たしかに生姜は冬になると”体ぽかぽか”といって宣伝が増えますが、科学的にはどうなのでしょうか。
アメリカにいた時に、とにかく色々な国の人に「風邪の時に家ではどうするのか?」と聞いてまわったことがあります。日本でいえば卵酒。欧米ではチキンスープというのが定番。そこに生姜を入れる人もいます。また韓国ではおかゆ、スープに生姜を使うし、中国でも生姜汁のようなものを飲んだり料理に入れたりします。インドでは普段からカレーの中に常にジンジャーは使われているし、オーストラリアでは蜂蜜+ジンジャーの暖かい飲み物だった。
というわけで、どの国でも生姜がは身体に良いものとして風邪などの時に使用されています。
中国では後漢(AD25-220)に書かれた「傷寒論」という医学書に生姜の保温効果と健胃効果が書かれており、また明の時代の「本草綱目」という、これまた大医学書にも多くの病気を防御すると書かれています。日本には3世紀頃国内に入ってきて、8世紀平安時代に日本最古医学書<医心方>にも生姜が風邪薬に良いと書かれているそうです。化学成分としてはジンゲロールが辛みのもと、カラノラクトンが香りのもとで、共に咳や喉のもとになるロイコトリエンの作用を抑制するとされています。また、ジンゲロールは温めるとショウガオールという成分に変わります。働きとしてはジンゲロールは体表面を温める効果とともに免疫力を上げる作用がありますが、ショウガオールはさらに血行を促進して体の中から温め、咳を鎮めるなどの働きをもつといいます。しょうが汁の温め方によると初期はぬるめに温め、発汗させたい時にはより熱い湯に入れて飲むのが良い、と書かれている健康書もあります。ただ、ジンゲロールが皮の近くに多いため、厚く皮を剝いてしまうと損なわれる可能性があります。ただし皮のままというと、中国産では消毒が心配です。
また、漢方には7割以上で生姜が含まれているとされています。生の生姜を使用するのは”生姜”、乾燥した生姜を使用するのは”乾姜”といい、効能が違うのだとか(ツムラの方に聞いた)。生姜は健胃、解毒、解熱、吐き気止めなどに、乾姜は体を温め新陳代謝促進に効能があるのだそう。またドイツでは消化不良や乗り物酔いにも効果が認められていると書いてありました。