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Xavier leleu先生の講演 in 相模原

フランスで活躍する多発性骨髄腫の第一人者が来日され、相模原で講演されるということで聞きに行きました。全国的な会では質問はなかなか出来ませんが、神奈川は全国規模で招聘される先生がなぜか講演しに来て下さるという地理的に恵まれたところであり、規模がそれほどでもないので質問しやすいということが利点です。
Leleu先生はとてもはっきり意見をされる先生である、という印象をもちました。骨髄腫では最近の治療戦略として染色体を中心に行われるリスク分類での治療選択と、欧州を中心に行われている全身状態をスコア化してそれを治療選択に組み込む、というものが話題になっています。まず講演の最初に協調されていたのは、骨髄腫も初診時から複数のクローンが共存しているということ(骨髄腫といえども単クローンではない!!)、特に予後の悪いhigh riskでは悪いクローンが残るので、治療を止めてしまうとすぐ再燃してくるから治療は続けなくてはならないこと。また今後レナリドマイドが初期治療としても認められるようになってくるだろうが、標準的リスクの人ではレナリドマイドでもボルテゾミブベースでも成績は同じであろう。しかしhigh riskの人にはボルテゾミブベースの治療のほうが良いであろう、と意見を述べられていました。また、欧州では最近65歳から70歳前後の人にも自家移植を進めているようです。そのコツは?と質問してみたところ、出来る人には薬剤の減量などしないできっちりと同じ量で行っていると。つまり出来るかどうかの臓器障害、全身状態を最初にしっかり見極めるということでしょうか。high riskの人が悪いクローンが残ってしまうとしたら、維持療法もずっと同じ治療メニューでなく複数の薬剤を取り入れたほうが良いのではないか?と質問してみましたが、維持療法の交互治療までは研究段階にないということでした。またエホバのかたに自家移植をトライしているかということも聞いてみましたが、していないということでした。一流の人に実際的な質問が出来て、為になりました。