湘南鎌倉総合病院
  • 湘南鎌倉総合病院ホーム
  • 湘南鎌倉総合病院アクセス
  • 湘南鎌倉総合病院お問い合わせ
  • 湘南鎌倉総合病院プライバシーポリシー

 

鎌倉総合内科専門医会 安藤先生の話

この日、東海大学血液腫瘍内科学教授の安藤潔先生が、鎌倉総合内科専門医会にてお話しをされるということで、座長を務めさせていただきました。基礎から臨床までということで、30年のoverviewをされました。たしかに血液内科の分野は1990年代から様々なる治療薬+それをサポートする薬剤が発売され、治療成績は明らかに向上しました。例えば慢性骨髄性白血病は亡くならない疾患となり、またリンパ腫でもリツキサンの併用により著しく治療成績が伸びていること。新しいメチル化阻害剤とepigeneticという考え方を話されましたが、話はそれで終わらずその後がとても面白かったのです。先生は作今の高額な薬剤の使用について、「このままでは破綻してしまう。どうしていったらいいのか」という問題提起をされました。私は教授たる方が医療経済のことを考えているとは思わなかったのです(患者の一番近いところにいる我々臨床医なら分かりますが・・・)。しかし、安藤先生はその他にも今後の医療の方向性としてゲノムが関係して遺伝子診断や発症リスクを考える予防医学、先制医療が始まるだろうという話から、医療コミュニケーションの話、癌患者のコーチングの話、またこの多忙の中イギリスまでホスピスの見学に行かれ、日本の地域の力が低下がそのまま医療に丸投げされている現状、それをもっと地域に下ろしていかなくては高騰する医療費の抑制はできないともお話されました。イギリスではホスピスに関わる人数は日本とさして変わらないけれど、その10-20倍のボランテイアが関わり、そのボランテイアは地域の人であり彼らは自分たちの地域のホスピスという意識がある。自分たちでそれを守ろう、そして将来はそこに世話になるという発想が出来ているとのこと。これは新しい終末期地域医療として、そして地域のつながりをより戻す手段として可能性のある方法、アイデアだと思いました。教授が研究の面だけではなくて多方面に関心があることに驚きました。