湘南鎌倉総合病院
  • 湘南鎌倉総合病院ホーム
  • 湘南鎌倉総合病院アクセス
  • 湘南鎌倉総合病院お問い合わせ
  • 湘南鎌倉総合病院プライバシーポリシー

 

Myeloma Forum in Yokohama

土曜日の午後ではあったが骨髄腫関連の演題があり、myeloma forum in Yokohamaに参加した。Dana Faberに留学されていた海老名総合病院の鈴木利貴央先生から、HSP蛋白を阻害剤であるTAS-116という経口剤による研究のお話しがあった。今後の抗腫瘍剤として多剤との併用で有用で、またその他の癌腫でも試されているということであった。また、横浜市立市民病院の仲里朝周先生が骨髄腫に対してpersonalized therapyをどうしていくのが良いのか、本当にfrailな患者でも完全寛解を目指すべきなのか国際的な研究を紹介しながら述べられていた。結論としては臨床試験に入っている人はやはり真のfrailな患者は外されていることが多く、そこは医師の匙加減で深い寛解を望むのではなく、副作用をコントロールしながら調節すべきだが、やはり元気な高齢者であれば深い寛解を目指したほうが良い。その脆弱性を簡便に行える検査をいうのは確定されていないが、JCOGにおける固形がんのプロトコールではもっと脆弱性を調べるためのことをiPadなどを用いて行っていると紹介された。
また、
特別講演ではサリドマイドが副作用をおこす機序としての蛋白<セレブロン>を発見した東京医科大学の半田宏先生がお話しをされた。これは大きな話題となり、サリドマイドなどの薬剤の可能性を広げる研究が盛んとなっている。サリドマイドは催奇形性が有名であるが、実はラットとマウスではサリドマイド奇形を起こすことが出来ないらしく、実験は初めゼブラフィッシュを用いて行われ、セレブロンをノックアウト(発現しなくさせる)するとゼブラフィッシュの胸ひれや耳の形成が阻害されること、そしてセレブロンをレスキューすると胸ひれがまた出てくることを証明された。セレブロンはサリドマイドを含むiMIDsとよばれる薬剤(サリドマイド、レナリドマイド、ポマリドマイド)の抗がん作用にも関与しているとのことで、そのメカニズムはiMIDsはセレブロンを介してIRF-4,C-myc,p21の発現を調節していることが解っているようである(IRF-4,C-mycは互いに骨髄腫の細胞増殖に必須な蛋白であり、またp21 は細胞サイクルの進行を抑制する働きがある)。またiMIDsには免疫調整作用があることが解っているが、それがセレブロンに依存してT細胞を活性化させ、免疫調整をしているのだという話をされていた。

興味深いのですが分子的に難しい点がたくさん出てきて、理解できたのはここのとこらまでであります。