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末永孝生先生とMaria Konopleva氏の講演

MDアンダーソンの白血病科で活躍中のMaria Konopleva氏が日本で講演なさるというので、どうしてもききたいテーマだったこともあり遠く福岡まで出掛けてきました。佐賀大学医学部附属病院の小島研介先生のご紹介でした。骨髄腫細胞では周囲の微小環境が腫瘍の成長にとても重要な働きをしていることが以前から言われているますが、急性白血病でも同様に骨髄内の微小環境と、そこで産生されるサイトカインが重要な働きをしていることが解ってきました。その仕事を精力的に行っている先生がMaria氏です。急性白血病では抗がん剤は血液中にある芽球には非常に効果的ですが、一部の骨髄内の細胞についてはどうしても残存し、再発してしまう。それが何故なのかという理由の一つに、SDF-1α、CXCR4という分子間のinteractionがあします。これらの分子は細胞の移動やhomingに関係し、白血病細胞の生存に関係しています。予後の悪いFLT3の転座をもつタイプの急性白血病ではCXCR4が高いことが解っており、これを抑制すると抗がん剤の効きが良くなるという研究も既に出されている、というお話しでした。
また、もう御一方は亀田総合病院にて長年臨床血液をやっていらっしゃる末永孝生(まつえ こうせい)先生の講演でした。臨床家ではあるけれど積極的に研究もされており、骨髄腫では骨髄生検までやるべきだとの意見や骨病変を診るための全身CTの話、またマルチカラーのフローサイトメトリーを用いた細胞解析の話など、アクテイブだなー、と感心しました。血液疾患は長く臨床をやっていける領域です。どのようにそのモチベーションを持たれているのか、機会があったら是非お話しを伺いたいと思います。