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日本血液学会主催のinternational symposiumに参加しました。

日本血液学会主催で行われるJSH international symposiumに参加しました。今回のテーマは骨髄不全ということで、再生不良性貧血からMDS(骨髄異形成症候群)、PNH(夜間血色素尿症)、骨髄増殖性疾患、小児の骨髄不全と多岐にわたりました。カンファレンスはすべて英語で行われます。出席されている先生は各大学の教授クラスが多く、ちょっと場違いだったかなという感じがしないでもありませんでした。私は骨髄増殖性疾患といわれる多血症、特発性血小板増多症、骨髄線維症における腎障害を調べてポスター発表しました。
講演で私が最も面白かったものは、韓国の先生がPNHをまとめられていたものでした。このPNHは血栓症が多いとされますが、もともと血栓症はアジア人では少ないとされていてどうなのか、予後がどうなのかを示されていました。血栓症がありLDH(溶血の指標)が正常上限1.5倍以上の人、腹痛ある人、呼吸苦がある人、胸痛がある人、このような人達でLDH(溶血の指標)が正常上限1.5倍以上の人は予後が悪いようです。つまり、これらの症状は血栓症と関連しているのかもしれません。腎障害があれば6.2倍も使用率が高いそうですが、溶血がなければ(つまりLDHが高くなければ)死亡率は高くならない。よって、しっかり診断して溶血をコントロールすることが大事である、というわけです。<続く>

また、ドイツより来日されていたDr Haaseによる講演では、MDSでの染色体異常検査の話がありました。MDSでは染色体異常によりリスク分類をしますが、その染色体異常の調べ方をもっと詳細にすると、リスク分類が変わってくるであろうという話。これまでのFISH法による検査ではなく、SNP-Array法を使用することで小さい変異を見つけることが出来、それらを用いた予後分類の検討をしているという話でした。また、MDSでは末梢血にCD34細胞が多く出るようになっており、それをFISHで取り出し解析してみると末梢血にも55%の染色体異常がみられ、急性白血病への移行と関連しているということでした。
また、難しいMDSの病理診断ですが、名古屋赤十字病院の病理部長である伊藤先生のお話はとても面白く聞かせていただきました。MDSは異形成の診断が形態的に難しいですが、赤芽球島のありなしや、Megaloblastic change、CD42染色やHbF、P53染色などを組み合わせてパターン化し、診断をしやすい方法を編み出そうとされていました。<続く>

さて、今回の会場は軽井沢でした。私にとって軽井沢は初めてでしたがとても新緑が美しく、その緑がまるでモネの絵のようでした。朝は冷えていましたが、会場の敷地内を散歩しました(ホテルは違うのだが・・)。今は鳥がさえずり緑が美しく、一番良い季節なのかもしれません。浅間山も美しく見えたのですが、ここも箱根などと同じく火山性地震が増えているらしく、警戒情報が少しレベルアップしていました。日本列島は火山活動期に入ったという説も、うなづけます。軽井沢はまた2016年の首脳サミットを誘致するキャンペーンをしていました。東北新幹線で東京から1時間。非常に便利で近いな、と感じがしました。