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Kantarjian先生曰く”がんの新薬は高すぎる”

今年は血液内科の薬剤として、骨髄腫関連の新薬が3つは出される予定となっています。
最近の新薬は非常に金額が高く、ほとんどの人が高額医療費の申請をするようになっています。データが示されていて、たしかに生存率や効果が良いのであれば使うしかないのですが、これでは本当に医療費がパンクするのは間違いないぞ、とますます感じている今日この頃です。

でも同じようなことを世界的に高名な骨髄腫の医師(世界の血液内科医で知らない人はいないだろう)、アメリカMDアンダーソンがんセンターのKantarjian, MD先生がアメリカ血液学会のNEWSの中で癌新薬の費用についてこのままではいけないと発言されていて、私は嬉しくなりました。
 どうして高額になるのか。確かに開発費用も多くかかっているというのは事実でありますが、そこまで高くはないんじゃないか、とある研究者は言っています。薬の値段が高くなっている原因の一つに、薬の値段の決め方があります。一度ある薬剤が出てその費用が出ると(高くなってきている)、それが基準となって薬剤の値段が決まっていく。だからどんどん上がってしまう。アメリカのある研究では1年間の命を得るのに支払っていた医療費は1995年が5.4万ドル、それが2005年には14万ドル、2013年には20万ドルだそうです。確実に同じ命を得るのに高くついてきているというわけ。医師はコストが高いと声をあげても自分のキャリアには得にならず、むしろ傷がつくからそんなことはしない(
Kantarjian先生は有名だから出来るのだ)。また、がんの新薬は特殊で競合する薬が少ないから安くなりにくい。さらにがんで死なず生きられるようになっているが、薬剤は途中で効果がなくなり他の薬剤、他の薬剤と使用していく。これらがすべて高額な新薬になっていれば非常に高くなるわけである。また製薬会社は議会とも結びついていてロビー活動などがあるから、国の政策として新薬を安くしろ、というようにもっていくのは簡単ではないといっている。じゃあどうすればいいのか?Kantarjian先生は血液内科医がこの問題にもう少し感心をもち関わっていくこと、患者が行動することが必要だと述べています。