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教育の難しさ

今年度は初期研修医も後期研修医もローテーションしてくれている。他病院の状況から比べると羨ましいとよく言われるが、確かにそうであろう。月によっては血液内科に研修医なし、という大きな教育病院もあるときく。当科も6月は入院患者数最高記録塗り替えで、40人以上入院されている状況が約2週間続いた。ようやく退院が出てきたところだが、研修医なしでは入院患者さん達を安全にみることは出来なかった。その忙しさの中で彼らに何を学んでもらおうか、いつも悩みである。初期研修医に血液内科の極意、おもしろさをわからせるのは難しいし、後期研修医には教えたいけれどもその楽しさ以上に発熱や輸血も多い。日々の変化が多く、主治医と患者の間にすでに関係が出来ていて入り込みにくい。メニューの選択は難しい・・・等々、大変な面のほうが多いだろう。研修に入る前に必ず目標確認をしているのだが、なかなかその目標にもっていけない。リーダーとしては部下を伸ばせないリーダーの部類になってしまうのかなぁとも考える。
リズ・ワイズマンがかいた『MULTIPLIERS メンバーの才能を開花させる技法』(海と月社)読んでいる。増幅型リーダー:メンバーの才能を発揮させ、さらに才能を伸ばすリーダー。これがこれから人材の有効活用という面でますます大切であること。そのようなリーダーの特徴が多くのインタビューや観察研究から色々述べられている。部下を萎縮させることなくチャンスを与え、挑戦させ自信を植えつける。変化をおこすことに好奇心をもたせ、自分で課題を持つようにもっていくこと。素早い学びの環境を作りサイクルを作ること等。これを普段の私達のチームに当てはめてみても、足りない点がたくさんだなと思う。相手が自信を持てるようになるまで今しばらく待つこと、それが年を重ねて出来るようになってきたつもりだが、まだまだである。人を変えてやろうという上司のおごりは不要で、変わるように道筋を作り環境を作る、それが大切なのである。