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がんリハビリ研修会 in 千葉

今、がん患者さんは治療を受けながらでも、またがんが残存していてもがんと共存していく生きていく期間が長くなっている。副作用をうまくコントロールしながら、普段の生活をいかに維持していくかが大切になっている。また高齢者の治療も積極的にされるようになってきて、ひとたび臥床がちになったら元の生活に戻るのがなかなか大変だ。
そこで”リハビリ”という概念が重視されてきた。国は2014年4月にがん患者に対するリハビリに対して点数を設け1単位205点、1日6単位まで算定出来ることとなった。その施設基準を満たす条件として細かい要件がある。厚生局に届け出た医療機関で実施されること、癌に対して十分配慮した機能訓練などが出来ること、常勤医師が1名以上、常勤理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が2名以上いること等の人員の条件もあり、またそれらの職種がチームとなって関係団体が主催する研修会(14時間程度のもの)に参加する、という条件も付けられている。
このがんリハビリに相当するのは手術を受ける外科系の患者さんだけではなく、当科で扱う白血病やリンパ腫といった血液系の腫瘍の患者さん、またそれらの終末期を迎える患者さんも含まれる。血液内科の病棟では以前からリハビリは入院と同時に積極的に入れているが、これからはそれが算定出来ることもあり担当病棟の医師である私はこの長時間研修会に6人で参加してきた。
リハビリテーション科の人達とは病棟のカンファレンスで患者さんについて話すことはあっても長時間議論することはなかったので、チーム内で議論を深めるセッションがあった際、色々な考えがきけて楽しかった。飲み会だけではなくて、こういう多職種の研修会も良いチームを作るうえでは大切なことだと感じた。

さて、がんのリハビリは通常の人と区別して考えなくてはならないのか?他の患者さんと同じではないか・・・と考えてしまうが、確かに整形外科術後や脳卒中後のリハビリというのとは位置付けが異なるらしい。まず患者さんの状態が刻々と変わること、決してリハビリをやっていって良い方向、つまり回復する方向にすべての人が向かっていくわけではないこと(末期の患者さんなど)、精神的な落ち込みなどの面、リハビリだけではなく他の化学療法や放射線治療などを受け、その副作用もある中でのリハビリ(体調の悪さや受容の問題)・・・ということで難しいのだと。多職種での関わり、患者さんの状態の情報共有、精神的な面のフォロー、その技術がより求められるのだという。病棟での精神的な面のフォローは今でもリハビリの方達にかなり負担していただいている。前々から行ってきたリハビリテーション科の人達も含めての病棟多職種カンファレンスを、もう少し深いものにしていくヒントが得られた。