湘南鎌倉総合病院
  • 湘南鎌倉総合病院ホーム
  • 湘南鎌倉総合病院アクセス
  • 湘南鎌倉総合病院お問い合わせ
  • 湘南鎌倉総合病院プライバシーポリシー

ブログ

検査前確率をあげるための訓練

医学書院が出している週刊医学界新聞は連載がおもしろく、よく目を通している。岩田健太郎氏の「ジェネシャリスト宣言」というエッセーの中で最近、『ハリソン内科学』(世界的に有名な内科教科書)を褒め称えてくれていて、研修医に読むことをすすめている私としてはこのうえなく嬉しい。また青柳有紀氏のエッセーもおもしろい。今回はその青柳氏のエッセーから。1.まず診断検査を行う前に検査前確率について考えてみること。検査前確率とは検査を行う前にどのくらいその疾患の可能性を考えているのかという確率。
2.検査前確率が高い状況で得られた診断検査の陰性結果は偽陰性である確率が高くなり、検査前確率が低い状況で得られた診断検査の陽性結果は偽陽性で
ある確率が高くなる(確かに当たり前のことだ)。3.そこで!いつでも目の前の患者さんで検査前確率を予測できるデータがポン!と出てくるわけではない。正確な検査前確率の評価をする上で最も重要なものは正確な病歴聴取である。いい言葉である! 
現在総合内科的医学教育では色々なケースカンファレンスが行われ、その思考過程が為になり非常に勉強になるが、しかしそこでの情報は提示側からの情報だけになる。実践で鑑別が出来るかどうかというと話は別である。情報をいかに限られた時間や状況の中で考えながら、時には治療も同時並行しながらしていかなくてはならない。情報集めが出来るか、また観察からその情報が得られるか。それは経験なのだと思う。それを教えるのが実際の患者を診てのベットサイドトレーンニング、実地研修である。それを青柳氏も述べていて、
その「経験」とは優れた病歴聴取の技術を習得するための時間と言い換えることができるはずです。> 
その通りです!と思いました。