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今年の10大ニュースに必ず入るIslamic stateの現実

また日本人がISに拘束されているのではないかというニュースが入った。
今年の10大ニュースとやらが年末特別番組で連日のようにやっているが、そのどれにもランクインしているのがIslamic Stateの話題。SNSなどの仕組みを巧みに利用し若者を洗脳し、また残虐な殺害などの場面を映像で流す。これほど過激な人々は、どうしてそうなってしまったのだろう。本当はどんな心を持っているのだろう。何が若者をそんな風にさせてしまうのか。どうして国を捨てて何もない戦闘の国にいくのだろう。なんのためにフランスでのテロなど、普通の善良な人々を殺しにいくのか。病棟の患者さんが見ていたテレビ番組を横目に、そんな会話をした。その実態はどうなのだろうか。

そんな折に新聞の書籍広告で見つけた本。フランス人女性ジャーナリストが何故若者が引きつけられていくのか、その実態が知りたくて「メロディー」という二十歳の娘になりすまし、ネットを用いてスカイプでイスラム国の大物幹部とやりとりするというノンフィクション。ヒジャブというイスラム女性の服装を纏ってスカイプを通して会話。相手はメロデイーにいきなり「結婚しよう」と誘い、ISの支配するところに来るように言い寄ってくる。そこから色々な生の情報を引き出そうとするジャーナリスト。彼女がどんどん引き込まれていく様子が映画でも見るようにとてもリアル。ジャーナリスト魂が危険なところに、もっともっと、もう少し、と入り込ませていく様子が生々しい。自分とメロデイーを使い分けて、まるで常に日常生活の中で二人がいるような二重人格者の精神状態。会話の中で完璧なイスラム教徒になれるのか。相手に悟られたら、ばれて追われたら殺害されたりするんじゃないか。フランス出版社のシャルリー・エブドが今年1月7日に襲撃されたことを思うと、とても危険な取材だと思った。彼女の正体は伏せられている。読み終わっての後味が、重たい気持ちになってしまった本だった。