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リツキサンは2次発がんと関係しているか?

色々な抗がん剤の新しい薬剤が出ているが、一部の薬剤では2次発がんの問題が出ている。B細胞性リンパ腫の治療に欠かせないリツキサンと2次発がんの関係はどうなのか?患者さんからも質問されたことがある。この答えを出した論文が2015年12月に出た。
Annals of Oncology, 12/29/2015
リツキサンとはCD20に対するモノクローナル抗体で、B細胞性リンパ腫の治療成績を著しく向上させた薬剤で、一般的によくR-CHOP(R:リツキサン)などで使用されている。リツキサンは一過性にB細胞を減少させるけれども、用量依存的にT細胞も不活化するため、Tリンパ球の働きも抑制する。ということは、2次発がんの増加の可能性も出てくるかもしれないが、これまでハッキリしたことは言われていない。そこで研究者はこれまで行われたB細胞性リンパ腫の臨床研究で、リツキサンがありなしのものを抽出して、そのフォローをしてみた。9つの臨床試験4621人を対象にフォローアップ。平均73か月観察し、169件の2次発がんが見つかったが、リツキサンを投与した群としていない群で差はなく (OR= 0.88; 95%CI: 0.66-1.19).、また女性、組織型、リツキサンを初期に使用したか維持療法で使用したかも全く関係がなかったことが解った。これは多くのリンパ腫患者さんにとって朗報だ。