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初回血栓症をきたした人にがん検診するべきか?

静脈血栓症はよく下肢にできるが、それが肺にとんで肺塞栓症になれば重症になることもある。静脈血栓症の誘因として整形外科などの手術、臥床傾向で歩けない場合、心不全や重症の肺疾患などの内科的な疾患もあるし、家族歴も大切だ。さらにがんが隠れていることがあると内科医は教えられる。
さて、それでは初回血栓症をきたした人で誘因のない人に対して、どこまで癌の検査をするか?全身CTを撮ったりPET検査をするのが良いのかどうか。それに対する一つの答えが研究で示されている。


カナダから出された研究で、誘因のない静脈血栓症のない人に対して通常の検査(問診、採血、胸部レントゲン)に、腹部から骨盤にかけてのCT(バーチャルCF,バーチャル胃カメラを含む)を加えてがん発見率に差が出るかどうか。1年後の結果では通常検査で3.2%、CTまで含めたところ4.5%で、統計的な差は出なかったようである。よってCTまでやったほうが良い、という結果にはならなかったというところだ。これを踏まえて日常臨床でどうするか。
例えば体重減少があったり貧血があればがんの検査は積極的にやるであろう。また高齢発症でもそうだ。逆に若い人では家族歴をより詳しく調べるかもしれない。そのようにマニュアル的に血栓症があったらCTというのではなく、それ以外の要素を踏まえて検査をより積極的にするかどうか、というところなのだろう。