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抗生剤による好酸球増多症

左に見える細胞(赤っぽい顆粒をもったもの)は、好酸球と呼ばれる白血球の一種である。アレルギーの時に増加するが、骨髄増殖性疾患、悪性リンパ腫などでも増加する。
アレルギーは花粉症やぜんそく、アトピー性皮膚炎の他に、薬剤も多い原因の一つである。意外に多いのが抗生剤による好酸球増多症。我々のよく使用する薬剤も関係しています。

アメリカのボストン地域で退院後2週間以上の自宅での抗生剤点滴が必要だった824人を追跡し、過敏反応や好酸球を調べた論文がありあす。そうしたところ25%の人が好酸球増多(好酸球が>500/μL)を示し、30%の人が過敏反応(発疹、腎機能障害、肝障害)を示していたそうです。
ペニシリンやリネゾリド、バンコマイシンが好酸球増多のリスクとして多く、とくに好酸球増多と腎障害を示しているのはバンコマイシンとの関連が多いとの結果でした。
以上から長期間抗生剤投与を必要とする人の中にかなりの率で好酸球増多がおき、また臓器障害も見られるということ。特にバンコマイシンに注意しなくてはならず、そういう目で採血結果を追い、必要あれば早めに抗生剤を変更することが必要であるということです。我々もしばしば入院中の発熱患者さんにバンコマイシンを使用しますが、注意を向けてみたいと思います。                 J Allergy Clin Immunol 2015 Nov136:1288.より