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特発性血小板増多症(ET)と妊娠

特発性血小板増多症(ET)と妊娠 Essential thrombocytosis and Pregnancy

ETは骨髄増殖性疾患の一つで、主に血小板が増加します。検査データの異常にて受診する場合もあれば、頭痛や胸痛、失神といった血管系の症状を呈する場合、また血栓症にて発覚する場合、血小板数が100万/μL以上を超えると逆に出血を起こしやすくなります。
さて、診断される平均年齢は60歳前後とされますが40歳以下の人も20%程度を占めるとされ、若い人にも発症する病気です。血栓症をおこしやすいということは、妊娠の際にも実はリスクが出てくるわけです。

文献的には57人のET女性患者さんで106回の妊娠を観察したところ、43%に流産がみられたということです(Leuk Lymphoma. 1996;22 Suppl 1:57)。これはかなり多い数字だといえます。そのうち36%は妊娠初期におこっているようです。他に死産が5%、早産が8%、胎児成長遅延が4%みられています。アスピリンを使用することにより流産の頻度の減少と関係があったという報告もみられています。その他の報告でも45%の流産がみられたとあり、病状や血小板数、治療などから予測はできないようです(Arch Intern Med. 1995;155(11):1217。
ただ、出産までもっていけたら出産に伴う合併症は多くはないようです。
また妊娠経過中に血小板数は減少していくことが知られています。
ETの中でJAK2が陽性の人では、妊娠の合併症の頻度が上がるようです。
                               参考文献:Blood. 2007;110(2):485.