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がんの部位別10年生存率

国立がんセンターの研究班は、がんの部位別10年生存率を集計して発表した。5年生存率はいつも予後の話をするのに使われるし、5年経つとそろそろ外来も終わりで・・・と言っていることも多い。今回のように10年生存率を出すことで、5年過ぎても生存曲線のカーブが下がる人(つまり再発したりして死亡する人がでること)がいるのかどうかがわかる。
最も予後の良いのは甲状腺がんで90.9%、胃がんは69%、肺も33.2%。肺がんなどはそんなに良いのかと思ってしまった。肝臓がんは10年生存率15.3%と低く、慢性肝炎に合併することも多いためか5年以降も生存率が低下する代表的ながんである。膵臓がんはさらに低く、4.3%であった。
これらのデータはあくまでも1999年から2002年に診療した3万5000人のデータであることから、この10年で分子生物学的な治療がかなり進歩したから、実際にはもっと良いはずだ。

つまり、我々医師はこれだけ多くのがんサバイバー(がんを生き抜いた人)を診ていくことになるわけで、再発の管理だけでなく長期的な抗がん剤の副作用や2次発がん、複数のがんの場合に治療をどうするかなどを管理していくことが求められてくるわけである。私などは例外であるが、多くの病院の医師はしばしば大学などの人事で長期間同じ病院にいない。そうすると長期的なケアは誰がしたらいいのだろう。やはりかかりつけ医にその仕事が求められるようになるのだろうか。
また今回のこのデータをもとに国、厚労省はどのように施策に反映させてくるのか、注目したい。