湘南鎌倉総合病院
  • 湘南鎌倉総合病院ホーム
  • 湘南鎌倉総合病院アクセス
  • 湘南鎌倉総合病院お問い合わせ
  • 湘南鎌倉総合病院プライバシーポリシー

 

2016年診療報酬改定

来年度からの診療報酬改定の骨子が発表された。国としては大きく舵取りを本気で行うつもりであろう。大病院のベッドを減らして患者を地域へ、在宅へという方針である。

まず、大病院にかかるのはこれまで以上にハードルが高くなる。紹介状なしで大病院にかかると5000円以上はプラスになる。よって、良いかかりつけ医をもつようにしていくことを推奨するというわけである。これまでも紹介状なしでは受診できない病院もあったし、また紹介率を高める誘導策が行われてきたが、それよりももっと具体的に患者負担を明確にということである。しかしこれまで定期的に受診している人、それらの人が少々の風邪、腰痛などの軽症の症状で大病院を受診することについてはどうなるか不明だ。大病院における軽症の患者さんは出来るだけ減らしたいが、その受け皿としての開業医の先生の仕事量、各科含めた色々な主訴に対する対応が診療所で十分行えるかどうか。また、患者さん自身で重症かどうか(高齢者の発熱が肺炎かただの風邪か?)判別は難しいことも多いだろう。患者さんも検査好きから脱却しなくてはならない。テレビの街頭インタビューでは、必要あればお金かかったって大病院行きますよ~と言っていた。
さて、もう一つ大きく取り上げられていた点はかかりつけ薬局をもち、薬剤や副作用、飲み合わせの管理をするということである。それは確かに良い。患者さんはたくさん薬を貯めていたりする。また本当にポリファーマシー、たくさんの薬剤を飲んでいる。まずはそこを改善するところから。
エビデンス(研究データ)が良いといっていると処方するが、こんなにたくさんの薬剤を飲んでいる状況でのエビデンスじゃないよな、とお薬手帳をみせてもらって思うことだ。薬剤は8種類以下にまずは抑える努力をしたい。薬局にはその一役を担ってほしい。ただ以前あったことだが、どうしても必要で患者さんに説明して始めた薬剤なのに、薬局側での副作用説明で患者さんが怖くなり、使用したくないと言ってきた。さて、その責任はだれがとるの?ということがあった。薬剤師さんとも院内の勉強会などの交流を通して、顔の知れる関係であるとより良いのかもしれない。

また、在宅診療も在宅だけで開業できるようになった。しかしその基準も厳しいようだ。在宅の優秀な先生がいらっしゃれば、こちらも退院の選択の幅が広がる。テレビでは経営のために長期入院させていることもあるというが、本当にそんな病院多いんだろうかと思ってしまう。逆に転院、退院させたくても移る先がなくて病院においていることのほうが10倍以上多いのが現実だ。少々難しい患者さんでも受け入れてくれる後方支援病院がない限り、急性期病院のベッド削減は入院出来ない患者を多数生むことになる。