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Usmani先生によるexpert meeiting in yokohama

Usmani先生が日本骨髄腫学会にあわせて来日された。それに伴い横浜で少人数の骨髄腫meetingが行われ参加してきた。
Usmani先生はアメリカにおいて若い骨髄腫研究者の一人である。これからの続々と登場する骨髄腫に対しての新規薬剤に対してその使用経験、臨床試験の結果などを話された。深い奏功を得ることが長期生存につながるデータを改めて示し、アメリカの研究グループであるSWOGのデータをだされVRd(ベルケイド、レナリドマイド、デキサメサゾン)がRd(レナリドマイド、デキサメサゾン)よりも完全寛解率、VGPRも高いことを示されていた。生存率にもそれは寄与していた。強力なレジュメとして使用しているようで、今後日本でもでてくるCalfilzomibとその他の薬剤のコンビ(KMP,KLd)も成績が期待されるが、心毒性には注意したほうが良いといわれていた。また抗体療法に期待がかかるが、この抗体薬は単に細胞を殺すというだけでなく、T細胞性を誘導することがわかっているとのこと。何らかの免疫的な作用があるかもしれないということでした。
個人的に質問したこととしては、2次発がんがレブラミドベースの治療では7-8%みられるが、その検診のようなものをやって固形がんをみつけたりしているのか?ということ。答えはNO。他の人とそれほどがんは多い感じはしていないと言っていましたし、まあ血液がん(MDS,白血病)あたりは注意するなんて感じで、しっかりした検査を推奨はしていないようでした。またポマリドマイドはレナリドマイドとおなじような機序の薬剤ですが、ポマリドマイド耐性になったあと似た系統であるレナリドマイドを使用することは可能か?という質問に対しては、使用できるが他のものを使用するか、レブラミドにCalfilzomibなどを加えると言っていました。
また非常に治療に難渋する髄外腫瘤。どのレジュメがいいかと聞いてみたが、どれというものはないようでした。進行していることが多いからです。VTD(ベルケイド、サリドマイド、デキサメサゾン)などをするといっていました。

ますます複雑化していく骨髄腫治療。治療している側ももうどれがいいのやら。ただし慢性的な疾患になってきた骨髄腫だからこと治療による副作用をできるだけ軽減し、長く元気に生きていけるように主治医のさじ加減というのも大事になるでしょうか。経済的なことも質問してみたかったのですが、どうしても治療成績優先の討論になってしまいました。アメリカの人も次から次へいろんな治療全部やれるのでしょうか。保険はカバーしてくれるのか?経済面を臨床家は気になっているはずです。