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帯状疱疹後神経痛がでやすい血液疾患

帯状疱疹後神経痛(PHN)は帯状疱疹の水疱は良くなって皮膚も良くなりましたね~と言われたあとに、いつまでもビリビリ、ピリピリと続くことがある。患者さんにとって苦痛を伴う痛みである。最近ではリリカという薬剤が奏功することもあるが、何年も悩む方もいる。しかしすべての人にみられるわけでもない。抗ウイルス薬を早く投与することがいいのか、その他のリスク因子があるのか、大規模なデータをもとに解析された論文がイギリスよりでた。

2000年から11年にわたり約12万人の帯状疱疹の患者を調査。5.8%の人が帯状疱疹後神経痛となった。年齢とともにその比率は50-79歳の間で急激に高くなる。中でも免疫抑制をかけているかた、つまり抗がん剤をしている人、ステロイドを使用している人などが多い。リンパ腫、白血病、骨髄腫といった血液疾患、最近ステロイド治療をしている人、リウマチ患者さん、糖尿病、喘息の人も含まれる。リンパ腫、白血病、骨髄腫といった血液疾患ではそうでない人に比べ、帯状疱疹になった時に2倍の比率でPHNになるリスクがある。
また自己免疫性疾患であるSLEはしばしばPHNと関連する。抗ウイルス薬は明らかにPHNのリスクを減らすというわけではないが、白血病、SLE、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、喫煙者では少しPHNになるリスクを下げるかもしれないと述べている。Neurology. 2016 Jul 5;87(1):94-102

帯状疱疹を予防するにはワクチンが効果的であるが日本ではまだ使用できないし、そもそも免疫抑制のある人では使用しにくい。高齢者で強い免疫抑制をかける人には抗ウイルス剤による予防投与が必要ということになるのだろうか。