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骨髄腫髄外腫瘤とHDAC阻害剤

Novartis㈱が主催し東京で開催されたHematology Forum2016に一部参加してきた。3連休の始まりで都内から出る車はものすごーい大渋滞、逆は空き空きであった。
さて、話の中で参考になったのはHDAC阻害剤のファリーダックについてである。これは骨髄腫の髄外腫瘤にも効くらしい。髄外腫瘤の遺伝子を調べた研究ではp53の転座、欠失といった遺伝子の異常が多くみつかるようで、この薬剤によりp53の発現が誘導され、アポトーシスが誘導されるメカニズムが考えられているそうである。
髄外腫瘤は骨髄腫の進行期、末期にしばしばみられるもので色々な薬剤が効きにくく、骨髄腫の治療が急速に発達してきた中でもまだ難しい分野である。
またファリーダックの副作用のメカニズムが紹介されていた。血小板減少症がしばしばみられるが、これは巨核球という血小板の親の細胞が作られないのではなく、巨核球のtublinのアセチル化がおこり、血小板が産生されにくくなるのだという。だから薬剤を止めればすぐに回復する。また疲労の問題もしばしば取り上げられるが、これはファリーダックが腫瘍に働いてTNFαを産生することが関係しているようで、ステロイドを併用することで改善がみられるという。