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フルオロキノロン系の抗生剤

フルオロキノロン系の抗生剤(シプロキサシン、レボフロキサシンなど)は、内服でかなり広範囲の菌をカバーすることもあり使用しやすい。我々血液内科医もよく使用する薬剤である。免疫力が低下した人の発熱時に外来で飲ませたり、また急性白血病の治療の感染予防投与に使ったりする。
しかしこれらの薬剤にはかなり深刻な副作用が出ることがあり、アメリカのFDAが今回注意喚起を改めて行った(これにはアメリカの抗生剤使用減量したいキャンペーンもあると思われるが・・・)。この薬剤の重篤な副作用には腱の炎症、腱の断裂、筋肉痛、筋力の低下、関節痛、関節腫脹、末梢神経障害、中枢神経症状(うつ病や神経症など)が含まれる。すべての人におきるというわけではないし、それほど腱や筋肉の副作用が多いかと言われれば私も使用頻度に比較してほとんど経験がない。しかしFDAの医療関係者は副作用のことを考えて、単純型の尿路感染症や急性副鼻腔炎、慢性気管支炎の急性増悪などにはキノロン系の薬剤は第一選択薬ではなく、他の薬剤が使用できない時などの選択肢とし、そのような腱や筋肉疾患の既往がある人には使用は避けたほうが良いと提言している。少なくともこれらの副作用に気を配りながら使用していくことが必要であろう。