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ブログ

大口病院における事件

神奈川県横浜市にある大口病院にて点滴内に消毒薬が混入されて患者が殺害される、というショッキングなニュースが舞い込んできてワイドショーはもちきり。それを食事をしながら、自らも点滴を受けながらテレビを観ている患者さんはどんな気持ちだろうと思ってしまう。実際患者さんからは「これはどんな点滴なの?色がついているけれども?」などの質問を受けることが多くなった。

そう、病院は安全な場所ではない。点滴には色々なものが混ぜられる。ビタミン、電解質にはじまりインスリン、ヘパリン、抗生剤などなど。これらは薬剤室で調整ではなく病棟で混注される。3日間も置きっぱなしということはないが、使用する点滴は前日に大きなカート(食事を運ぶような乗り物)に乗せられて各病棟に配分されている。誰でもが手をつけられないようにカバーはしてあるが、病棟で使用するときにはそこから出して点滴台という詰め物をする台の上に置かれる。担当の看護師が自らの患者の点滴を準備して電子カルテとともに患者のもとに行く。点滴類は当院ではバーコードシステムで管理しており、患者名をリストバンドと点滴の名前とで照合し、患者間違えをなくす仕組みをとっている。
だがいずれもやろうと思えば点滴内に物質を入れることは出来てしまう。今回はおそらく内部告発で、見ていた人は前から知っていたのだろう。今後厚生労働省がなんらかの規則改定を行ってくる可能性があるが、現実的には点滴を薬剤部内で一括して混注し病棟へ上げるということは出来ないであろう(大量の点滴を薬剤部だけでは処理しきれないはず)。どういう指導がされるのか、事件の推移を見守っている。