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骨髄腫の権威の先生とミーテイング

Paul G.Richardson先生を囲んで(前列中央)
Paul G.Richardson先生を囲んで(前列中央)

多発性骨髄腫の世界的権威であるダナファーバーがんセンター(Dana-Farber Cacer Institute,Boston,USA)のPaul G. Richardson先生と小グループでのmeetingがあるというので、横浜に出掛けてきました。私以外は日本の骨髄腫治療の臨床研究を積極的にされている専門家の先生ばかりで、正直やや場違いな感じではありましたが、それらの先生方と顔合わせが出来たことだけでもありがたいと思いました。
discussionの内容はほとんどがこれからの骨髄腫治療をどのように進めていくかという実臨床のことでした。というのも、この10月にも『The New England Journal of Medicine』という大きな医学雑誌に紹介されたように、抗体薬(Daratumumab)がこれまでのBD療法、Ld療法と併用して非常に良い成績を出しています。初回治療はだいたい多くの先生のコンセンサスが得られてきている中で再発症例、難治症例で何を選択していくのかは皆がまだ模索中というところです。副作用なく出来るだけ簡便に、そして効果も期待できる薬剤をどのように選択するか、本当に混乱を極めています。医師の匙加減が求められる中で、皆どのように工夫しているか知りたいところなのです。
Paul先生は私のような一般人に対しても非常に紳士的な返事をしてくれました。Panobinostatの臨床研究、論文をPaul先生は書かれていますが、個人的には再発早期に使用したほうが良いであろうと言っていました。また副作用の管理としては減量し、ときに週をあけて使用する、またなかなか治りにくい髄外腫瘤に対してはPanobinostatやベンダムスチン(日本ではリンパ腫にしか保険は認められていないが)が良いのではないか、と仰っていました。