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lymphoma symposium zenyaku in Tokyo

このlymphoma symposiumは、リツキサンを発売している会社が年に1回海外からリンパ腫の専門家を招き、また国内のリンパ腫専門家も加わり質の高い講演が行われる勉強会です。発表はすべて英語で行われます。
リンパ腫治療や研究がどこに今スポットがあたっていて話題なのかを知るうえでもとても勉強になる会なので、出来るだけ参加するようにしています。今年はイギリスよりPeter Johnson 氏が主にホジキンリンパ腫の話を、また米国よりJonathan W.Friedberg氏が主にび漫性大細胞型リンパ腫の遺伝子を評価に用いた治療について講演をされました。
 Peter先生の講演は非常に明解でした。ホジキンリンパ腫は予後が良いのだが肺などの合併症や2次発がんが問題になっているので、出来るだけ毒性を減らした、且つ治療成績の良い治療をしようと試みられている。特に初回治療の2回目終了後にPET検査をして、それで陽性(全体の16%)であればより強い治療を、また陰性(全体の84%)であれば強度を減らしたり或いは肺に毒性のあるブレオマイシンを後半抜く治療を行い、放射線治療も抜くことで全体の治療効果をほとんど下げることなく発熱や肺合併症を減らせていることを、報告されていた。ただし2回終了後のPET陰性でもその後治療成績が悪い人もいて、初診時のステージがⅣ(骨髄に入っているなど)の人は注意が必要だそう。
 また、び漫性大細胞型(DLBCL)についてはとにかくheterogenous(色々な性質をもつ)集団であり、遺伝子異常もDLBCLにこれという特徴的なものはなし。初回治療が上手くいかない人は15%、あとになって治療抵抗性になてくる人もいて、それらの治療をどうするかが問題。新薬であるPKC-βに対する薬剤Enzastaurin、 標準治療薬であるR-CHOPにbevacizumab、 もう一つの別の標準治療薬DA-R-EPOCHに骨髄腫で使用するBortezomibを加えてみても、あまりインパクトのある治療メニューにはなっていないとのこと。むしろ骨髄腫で使用するレブラミドをR-CHOPに加えたり、またはCAR-Tという細胞治療が今後話題になってくるようです。

とても勉強会になった会で、来年にも期待したいと思います。また20年ぶりに同級生に会い、懐かしく話が出来たことも良い出来事でした。地元を離れて23年。誰がどこで、どのポジションで働いているか等など色々な情報を教えてもらいました。静岡県と言えども血液内科医は十分おらず、アクセスなど考えての治療をしておりそれほど新しい治療をしているわけではないこと、やはりスタッフの人数の関係で皆週末も働いているとのことでした。互いの健闘を祈りつつ別れました。