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慢性骨髄性白血病の新規薬剤について講演

アメリカから帰ってきてから風邪をひいてしまった。
この日は慢性骨髄性白血病の新規薬剤に対しての話題を薬剤師の方々の集まる会で話すことになっており、講義をした。声が掠れて聞きとりにくく申し訳なかったが、せっかく勉強をしたこともあり、講義させてもらった。
CMLの今年の話題はT315Iというこれまでの薬剤に対して抵抗性のある遺伝子変異をもつ人に対しても効果のあるponatinibという薬剤が発売されたこと、しかしこの薬剤には非常に血管性の合併症(心筋梗塞や脳梗塞など)がおきやすい(長期でみると20%程度)のためその管理、早期発見と治療が求められる。またこの薬剤以外にもNilotinib(タシグナ)が末梢動脈閉塞症をきたしやすいこともしられていて、それがタシグナでの血糖上昇作用や高脂血症とも関係がある可能性がある。そのような血管合併症というのが以前から知られているがこのところより注目される知っておくべき合併症として認知されるようになった。最後にこれらの薬剤の中止の話だ。まだガイドラインではやめることを推奨していないが、少なくとも深いレベルでの寛解(MR4.5)を2年間くらい続けられた人では一部の人にやめることができるとされている。そして40%程度の人がやめても寛解を維持しているし、採血で少し再燃が疑われてもすぐに再開することでもとのレベルまで戻せているのがほとんどである。薬剤費も高くまた少しでもdrug freeになりたいという患者さんもいる。これが試されることが認められるように早くなってほしい。