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湘南血液カンファレンス

藤沢市民病院血液内科の藤巻克道先生と私とで始めた年に1回のカンファレンス。大学病院の先生でなく一般病院の湘南地域の血液疾患を扱う先生に集まってもらい、ざっくばらんに話をする会としています。
今回は「CML/Ph+ALLの治療戦略」と題して国立病院機構 災害医療センター血液内科の竹迫直樹先生を、また「再発難治の多発性骨髄腫の治療戦略」と題して国立国際医療センター病院血液内科の萩原将太郎先生をそれぞれお招きして講義をしていただきました。
いつも関心するのですが竹迫先生は勉強家であり、さらりと知識を披露なさります。そして臨床経験もあり、実地の質問にもしっかり答えて下さいます。
CML(慢性骨髄性白血病)としては薬剤を中止出来るかどうかが話題ですが、Euro-SkiというスタデイやDADI trial, D-STOP trial などのデータを紹介され、やはり概ね60%くらいの人が中止出来そうであるということでした。しかしImatinib抵抗性の人は中止出来ない可能性があるそう。またうまく中止できている人ではCD4+CD8-が多くなっており、これはT細胞の活性が得られている人は中止できるのかもしれません。またTNFα、INFγが高い人もT細胞が活性化されている証拠でもあり、中止出来る可能性があるといいます。またCMLにも複数クローンがあり、ゆっくり増殖してくるクローンもあるようです。
フィラデルフィア陽性のALLはグリベックやダサチニブが出てくる前では2年生存率が60%にも満たない予後の悪いものでしたが、ダサチニブを用いたデータでは移植なしでも35%は10年生きるようになってきています。
萩原先生の講義はクイズ形式で、今意見の分かれる難治性の骨髄腫に対して治療をどのようにもっていくか議論しました。これもそれぞれの先生の個性が出て、おもしろいものでした。