湘南鎌倉総合病院
  • 湘南鎌倉総合病院ホーム
  • 湘南鎌倉総合病院アクセス
  • 湘南鎌倉総合病院お問い合わせ
  • 湘南鎌倉総合病院プライバシーポリシー

 

慢性骨髄性白血病の長期予後 in NEJM

慢性骨髄性白血病(CML)はグリベックをはじめとするチロシンキナーゼ阻害剤が使用出来るようになり早10年以上が過ぎ、長期生存するかたも多くみられる疾患となった(とても悪性と言えないくらいだ)。
かつては移植をしなければ急性転化し(急性白血病のようになり)、しかも難治性で死に至るような疾患であった。今は内服で副作用管理は必要なものの、移植が必要となる人はあまり多くない。
さて、これらの人がどのくらい本当に生存しているのか?それらに答える論文が今月の『THE NEW ENGLAND JOURNAL OF MEDICINE』掲載された。
グリベックを長期間内服したCMLの患者さんがどのくらいの割合で生存しているのか?平均約11年観察をした研究であるが、内服開始後10年の全生存率は83.3%(当然CML以外でも死亡する可能性もあるわけだ)、長期投与による細胞遺伝学的完全寛解率(望ましい効果の率と考えてよい)は82.8%にもなるという。
私にも10年を超えるグリベック内服の患者さんが何人かいるが、いずれも非常に良い病気コントロールがされている。一時はタシグナやスプリセルといった第2世代の薬剤が出て効果が早いとされたが、長期に内服すればグリベックはやはり良いコントロールが出来る薬剤なのだと改めて今回の論文をみても解ったし、実際の診療でも感じているところである。これら10年以上良い状態である方達が、もうそろそろ薬剤を止められるのではないかと考えてるところである。