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BNCTの講演会

徳洲会の東京本部にて2か月に1回全体の院長や事務長、看護部長らが集まる会議が行われる。以前ボストンに見学に行ったBNCTという新しい放射線治療の研究チームがフィンランドとボストンからそれぞれ来日し講演するというので幕張メッセまで聞きにいった。
BNCTはホウ素を体内に取り込ませて、それが腫瘍組織に特異的に集積する性質があり、それに中性子を当てることで細胞内でホウ素からアルファ線が出され腫瘍細胞を特異的に殺せるというもの。そのホウ素をどのように体内に運ぶか。その化学物質の開発や、中性子線を出すための機械の建設がなかなか大変らしい。
まだ広範囲の腫瘍に行うことは出来ずフィンランドで主に行われている研究であり、その施設の建設がそろそろ始まる。2018年には臨床試験が改めて始まるそうである。これまで脳腫瘍や頭頸部の腫瘍への照射が多く、血液疾患へ応用はまだ少ないようだ。ただ回数が少なくて済むようであり、脳腫瘍では1回で行うことで認知症などの合併症も少なくて済むと言っていた。深い組織へは治療が難しいようだが、血液分野でいえば進行した菌状息肉症のような皮膚に大きな腫瘤を持つようなものや、骨髄腫が進行して出来る形質細胞腫、髄外腫瘤などの適応になろう。もっと全身照射が出来れば、末期の人で全身に腫瘍が広がっている人などの緩和的照射療法として応用が期待出来るように思う。今後の研究結果に期待したい。