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慢性リンパ性白血病とイムブルビカの講演会

イムブルビカは昨年発売された薬で、ブルトン型チロシンキナーゼ阻害剤という薬剤の種類です。内服薬で、保険適応は慢性リンパ性白血病(CLL)とマントル細胞リンパ腫(MCL)に通っています。
作用機序はブルトン型チロシンキナーゼを阻害することで、腫瘍性B細胞をリンパ節などから末梢血に遊離され、血液中に流れていく中でアポトーシス(細胞死)をきたすと考えられています。
白人には慢性リンパ性白血病CLLが非常に多いのですが、日本人などのアジア人には少なく、我々もまだ使用経験がありません。CLLになってもすぐに治療を開始するわけではなく、貧血や血小板減少、リンパ節が急激に増大したり脾臓が大きくなったりすると治療の対象になってきます。これまでは治療対象の患者さんでは元気であればFCR(フルダラビン、リツキサン、エンドキサン)を基本にした治療が行われてきましたが、この数年で他にも抗体薬で使用出来るものが出てきました。欧州のガイドラインではCLLにもTP53の変異がないかどうか(TP53変異があるものが一番予後が悪いとのこと)をみて治療方針を決定するようです。また、病気が進行してくるとともにTP53が強く出てくるようです。TP53の変異があればイムブルビカ投与、なければ元気ならFCR、もしくはBR(ベンダムスチン、リツキサン)、元気がなければリツキサン、ofatumumab、Alemtuzumabなどの抗体薬を考えるということでした。ただ、このイムブルビカの副作用で最近注目されているのが出血することと心房細動。やめても心房細動は残ることもあり、そうなると抗凝固療法の問題も出てくるのでやっかいです。
慢性リンパ性白血病の勉強は疾患数が少ないだけにあまりないのですが、レビュー出来て勉強になりました。