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シクロスポリンと中枢神経障害

シクロスポリンは我々の領域では免疫抑制剤として、主に再生不良性貧血や赤芽球癆に用いられる薬剤である。経口剤は主に小腸で吸収されるが、体内薬物動態は個人差が大きく、血中濃度をチェックする。また脂肪に溶けやすい性質から脂肪の多い組織での局所濃度が高い(例えば肝臓、膵臓、腎臓、甲状腺、副腎、皮膚など)。脳血液関門は通過しない。
シクロスポリン投与中は血圧が急に高くなってくる人がいる。それにより頭痛などが生じる可能性もあるが、それ以外にも血中濃度の増加で振戦、しびれ、頭痛やけいれん、幻覚、小脳失調、白質脳症などまで神経障害を起こすことが知られている。
シクロスポリンを飲んでいる人は他にも複数の薬剤を免疫抑制に対して飲んでいることも多いため、それらの影響も考えつつシクロスポリンによる腎障害、腎臓からのマグネシウム再吸収低下で低マグネシウム血症になるなども関係しているかもしれない。臨床では様々な原因を同時に考えつつ、でもシクロスポリンそのものでも中枢神経副作用が起きることを知っておくことが必要である。